名前:泣ける21歳 投稿日:2015年02月01日 22:04:06
長文になると思いますが良ければお読み下さい。
オレが高校のとき初めて入院した。
別にそんな大層な病気なんかじゃなくて部活で足の骨が折れただけなんだわ。ただ早期復帰なら手術が必要らしい。オレは部活に早く復帰したかったから手術を選んだ。
恥ずかしい話、オレ手術なんかした事なかったから先生とかダチの前じゃ強がってたけど心んなかじゃ怖くて震えてた。
手術は2日後だったから自分の病室で暇を潰してくだらない時間を過ごしてた。そうしたら若い看護師が体温を計りにきた。
ここのびょういんの看護師はほとんど年寄りだったからおかしいなと思ってた。どうやら看護学生らしい。
(仮にあかねちゃん)あかねちゃんは4歳年上だったけど親しくしてくれてオレに不安をなくしてくれた。顔も可愛いくて優しいちょっとうといお姉さんだった。
オレのくだらない話も大笑いで笑ってくれて婦長さんに怒りのチョップくらってた笑笑。
オレの好物がプリンと知って山ほど買ってきてオレの体重を3キロも増やしやがった笑笑。ほんとに白衣の天使だった。
その時からオレは好きになってたのかも。
手術当日、あかねちゃんに会いたかったけどちょうど学校でいなかった。
手術後、麻酔で寝てたからなんともなかったんだけど手術後って体切ってるから痛いんだわ。
その夜ずっと痛みに悶えてて寝ることをすらままらなかった。あかねちゃんに会えなかったから尚更痛く感じた。
つぎの日からあかねちゃんは学校が休みで毎日体温を測りに来てくれた。まだ痛みは消えてなかったけど、あかねちゃんに会えるだけで幸せだった。
血圧を測る時腕を触られるからドキドキして血圧が150まで上がった事もある笑笑
まぁそんな感じで入院生活を過ごしてんだがそろそろ退院しないと学校がヤバイと感じた。部活にも復帰しなくては。でもあかねちゃんとも離れたくない。
オレはあかねちゃんに自分の想いを伝えたかった。また明日、明日がある、明日伝えよう。
そうやって先延ばししているうちに退院がきてしまった。
久々にみたオカンとオトン。オトンの手にはオレの好物であるプリンを山ほどもっていやがる。この前天使に死ぬほど食わされたっつーの笑笑
オレはあかねちゃんを探していた。探していると受付の方で待っていてくれてた。相変わらず天使だ。いや待ってたというより怒られてたって感じだ笑笑
「○○君退院おめでとう!これ退院祝いだから♪」
おいおいまた怒られるぞww
「婦長さんには内緒だよぉ笑笑」
3m後ろにいるってww
なんだかまだ告る感じじゃねーよね。また今度にしよう。通院の時に。
もしかしたら向こうもオレの事が好きなのかもしれないしね。
「あ、○○君!」
まさか
「あのね」
う、うん…
「私。今度ママになるんだよ!」
え?
「ずっと言おうと思ってたんだけどね。退院の時の方が喜んでくれるかって思ったの♪聞いてなかったっけ!」
聞いてないよ。いつ結婚したんだよ
「まだ結婚はしてないんだけど来月の12月にしよって彼が言ってたの。○○君もよかったら来ない?」
片思いの人の結婚式とか行きたくないだろ?
「ごめんね。その日九州大会なんだ」
「そっかぁ、残念だなぁ…」
「そんな事より彼と末永くお幸せにね」
「ありがとぉ~?*゜○○君も早くいい人見つけなよ?*゜」
目の前にいるよ。
もっと早く伝えとけばよかった。なんで、伝えなかったんだ。オレの馬鹿野郎。
あれから5年オレも社会人となって自慢できるほとじゃないが真面目に仕事をしている。
あかねちゃんのいた病院はなくなってたしあかねちゃんとも会ってない。
今も何処かで患者に元気に与えていることだろう。
婦長さんにチョップもくらってるかも笑笑
…もしもこれを見ているなら伝えておきたい。
どうか患者に優しくしないで下さい。絶対に貴方に惚れてしまうから。