手足が不自由な弟の手紙

自分には、手足が不自由な弟がいました・・・・

学校へ行っても手足のことでイジメられるので、登校拒否が何回もありました。
そのたびに自分は弟をなぐさめます。
「大丈夫、イジメられたってちゃんとイジメてくれない仲間がいるじゃないか」と言う度に弟は元気をとりもどし、ちゃんと学校へ行ってくれました。


しかし、ある日不幸な知らせが届いたのです。それは下校途中に弟が軽トラックにはねられたという知らせでした。
それを聞いたとたんに自分は家を飛び出し、走りました。
「死ぬなよ・・・・頼む・・・」そう願いながら走りつづけました。

しかし残念なことに自分の願いが届かず、弟は亡くなりました・・・・
そのとたんに涙がこぼれ、ずっと視点があわない目で死んだ弟を見つめていました。

それから一年間たったある日、家の掃除を手伝い、弟の使っていた机を開けたとき
一通の手紙らしきものをみつけました・・・
内容は一言だけ。
「いつもありがとう」と、震えた字で書いてあり、手足がつかえない事を考えると口で鉛筆をくわえて書いたとおもえました。
すると自然にまた涙がこぼれ手紙に落ちました・・・「お礼をいいたいのはコッチのほうだよ・・・」涙で顔がクシャクシャになりながらもずっと、「いつもありがとう」の字を眺めてました。

長いですが、ここまで読んでくれてありがとうございます