107 名前:NAME OVER メール:sage 投稿日:2006/11/07(火) 10:58:54
中学1年の時、近所の幼馴染の子(2こ年下)がよく遊びに来た。
目当てはスーファミ。オレが遊び飽きた聖剣伝説2を彼女は楽しそうにプレイしてた。
「ここからどう進むの?」「この魔法ってなに?」とか
いちいちうるさいので「自分で考えろや」とか邪険にしてたら
「むぅぅ・・・ケチ(ボソ」とか言い返してきて、
ちょっとむかついたからリセットボタン押してやった。
案の定「酷い・・・酷いよぉ~~わぁああqwせrtyふじこlp」と泣き出したので、
オレは部屋を飛び出して、ちょっと反省。
んで、お中元(?)でもらったカルピスを、氷を目一杯入れたコップに注いで、
冷やした水を加えて、箸で混ぜ混ぜして
彼女に出してやったら「・・・・いいの?」とか言って一気飲みして、
赤い目で鼻水垂らしながら「おいしっ!ありがと!!」とか
調子のいいこといいこと。
彼女の家はかなり貧しい系の家で、
オレは「もう使わないだろう」と思ってたファミコン一式を「やるよ」って言ったんだけど
「いらない・・・うち、テレビ一台だけだし。
家族全員が揃ったときじゃないとテレビつけちゃだめなの・・・」って
すっげー悲しそうな顔して断った。
「でも・・・ありがとね!」って笑ってたけど、
しばらくしたら、下を向いて震えてた。
オレは「明日も俺んち来いよ。氷の国の攻略、2コンで手伝ってやるから!」って彼女を誘った。
そしたら「ほんと!? うん、行く行く!絶対行くね!
明日もカルピス出してね~ すっごくおいしかったよ!」って全回復。
翌日、彼女がなかなか来ないもんだから彼女の家までいったら
留守なのか玄関に鍵がかかっていて反応が無い。
しばらく待ったんだけど、結局誰も帰ってこなかった。
彼女のことを好きになってたオレは「絶対行くっていったのに・・・」と失意の中、
怒りを覚えつつ帰宅した。
帰宅したオレを、かあちゃんが泣きながら出迎えた。
幼馴染の彼女は、駄菓子屋でお菓子を買って俺んちに向かう途中、
交通事故にあい、病院にいると教えられた。
オレは何も考えられなくなって部屋にこもった。
いつの間にか寝てて、気づいたら翌日の朝だった。
部屋を出て、かあちゃんに彼女のことを聞いた。
彼女は深夜、意識が戻らないまま亡くなったらしい。
オレは嗚咽&号泣しながら聖剣をプレイして彼女との約束を果たした。